2013.04.01 2013年度 GMOインターネットグループ 入社式にて
一番のサービスを提供するために
GMOインターネットグループへのご入社、おめでとうございます。
グループを代表して、心から歓迎いたします。
また、580万社以上ある日本の事業所の中、260万法人以上ある会社の中、そして、3,800社以上ある日本の上場企業の中から、私たちのグループをお選びいただきありがとうございます。
最初に皆さんにお話ししたいことは、私たちが何を目指しているか、ということです。
先ほどここにいる全員で唱和したスピリットベンチャー宣言には、私たちのノウハウや実践していることなど、様々なことが書かれています。 そのすべては、ナンバーワンの商品を作り、自らの手でそれをお客様に提供し、お客様に心から喜んでもらうということ。これだけのために、スピリットベンチャー宣言も、私たちも、みなさんも存在します。
最高の商品、最高のサービスを作り、お客様に喜んでいただく。
二番ではだめなんです。一番のサービスを提供して、一番喜んでいただく企業グループになる。
これこそが私たちが求めていることであり、一番大事なことです。
そのためには、私たちも最高の人財でなければならないし、ご入社いただいた皆さんも、日本で一番の『新卒』新入社員でなければなりません。
一番のサービスを提供するためにも、皆さんには一番の人財に成長していただきたいと心から願っています。
人生最後の許され期
皆さんは今、人生最後の『許され期』にいます。
『許され期』とは、「しょうがないなと周りが容認してくれる期間」のことです。
子どもの頃は、「赤ちゃんだから、子どもだから、しょうがない」と許されていました。
先月までは皆さん学生でしたから、「学生だからしょうがない」と許されてきたはずです。
ところが、社会人になったらすべて自分の責任になり、何も許されないんです。
自分でやったことは自分で責任をとらなければならない。
でも、「新入社員だから許してやろう」という『人生最後の許され期』が、この先何ヶ月間だけあります。
この最後の『許され期』をどう使うかで、この先の一生が変わります。
だから、今からお話しする3つのポイントをきちんと掴んで、日本最強の新入社員チームになっていただきたいと思います。
1:6つの分野で夢を持つ
【基礎レベル】
1)健康 → 運動をし続ける、悪い食生活を改める、毎朝体重計に乗るなど、健康面の目標を持ちましょう。
2)教養・知識 → 社会人になると、みんな学ばなくなってしまい、人間はそこで止まってしまいます。とにかく目標を決めて学び続けましょう。
3)心・精神 → 周囲と上手くやっていくためには、良い心、開いた心を持たなければなりません。精神面での目標も必要です。
この3つが基礎レベルであり、この3つの上に立って初めて、プライベート・家庭生活と社会生活の夢や目標が実現します。
【実現レベル】
4)プライベート・家庭 → 自由にバランスがとれた夢・目標を立てましょう。
5)社会・仕事 → 仕事の夢は私たちと合わせましょう。仕事の夢=方向性が間違っていたら、組織として力を発揮することはできません。
基礎レベルと実現レベル、この5つのレベルが達成すると、結果として「経済的物質的目標」も達成できます。
【結果レベル】
6)経済・モノ・お金
この、人生の『黄金の6大分野』に、それぞれみんなが、今から夢を作ることが大事です。
「人生に夢を持とう」
これが、今この『許され期』に皆さんがやるべきもっとも大事なことです。
夢や目標を明文化することで、カラーバズ効果(=意識すると、それに関係する情報が無意識のうちに自分のところに舞い込んでくるようになること)が生まれ、必要な情報がどんどん飛び込んでくるようになります。夢は「書く」ことで実現するんです。
皆さんが『許され期』にやるべきことは、自分の夢を明文化し、仕事の夢は私たちに合わせるということです。
2:よい習慣を身につける
人間の行動は、95%が習慣です。
よい習慣を身につけた人は、知らず知らずのうちに、成功や幸運を自分に引きつけます。
悪い習慣を持っている人は、知らず知らずのうちに、人生が悪い方向に行ってしまいます。
例えば、あいさつ。
あいさつは目を見てするものです。名刺交換も、握手も、相手の目を見てするもの。
でも、きちんとできている人は少なく、下を向いてあいさつをしている人が多いんです。
ここで問題なのは、目を見てあいさつをしている人も、下を向いてあいさつをしている人も、どちらも同じ「あいさつ」をしていると思っていることです。
普通に生活をしているだけでは、その違いに気づくことができないから、自分の生活習慣を改めることはできません。本を読み、先輩の話を聞き、小さなことにも注意を払い、「もしかしたらこれは悪い習慣かも」と自分に問いかけなければなりません。
この『許され期』に、みなさんは自分を見つめ直さなければいけません。
「よい習慣を持とう」
悪い習慣は自分自身を滅ぼしてしまいます。
3:嫌なことでもチャンスと思えるかどうか
皆さんには、日々、チャンスが訪れます。
でも、「これはチャンスだ」とわかりやすい形では訪れません。
大体いやな上司の顔をして訪れます。
例えば、「弁当を買って来い」なんて言われると、「雑用を押し付けられた、いやだな…」と思うかもしれません。そう思って言われたとおり弁当だけ買ってくるようでは、99%止まりです。
「雑用押し付けられて嫌だな、でもこれはチャンスかもしれない」と思って、温めた弁当に割り箸と爪楊枝とナフキンを添えて、さらに上司の好きな飲物まで買ってきたら、101%と評価されます。
前者は言われた通りのこと=100%のことをやっているのに「気が利かない」と思われ、結果99%と評価されてしまいます。後者は「気が利く」と思われ評価が上がります。
上司はどちらに仕事を頼むようになるでしょうか?
99%のことしかできないようでは、仕事を依頼されなくなってしまいます。
101%のことができる人には、必ず弁当以外の頼み事がどんどん増えていきます。
「チャンスの女神は面倒な依頼という形で訪れる」
200%やる必要はありません。たまに200%やっても、「今日はできたな」で終わってしまいますので、コンスタントに101%が出来る人にならないと、チャンスがみんな逃げていってしまいます。
人にものを頼まれた時、これはチャンスだと思えるか、面倒くさいなと思うのか。
この違いが皆さんの一生を変えるのです。
一番の人財に成長
人によって期間は違うと思いますが、来年にはまた同じように新入社員が入ってきますので、長くて1年、実質数ヶ月しか『許され期』はありません。
その間に夢を作り、よい習慣を身につけ、そして101%のアウトプットができる人になっていただきたい。
以上を、皆さんに贈る言葉、歓迎の言葉に代えさせていただきます。
本日からどうぞよろしくおねがいします。
【2013年4月1日 セルリアンタワー11F GMO Yoursにて】