前回、「ウェブトラフィックのロングテール化」について、現場感覚で感じていることを書かせていただきました。GMOインターネットグループが提供するドメインや、各種レンタルサーバーだけでも毎日、数百の単位で増え続けています。日本中、世界中では毎日おそらく万の単位でウェブサイトが増えていると思います。これは、今後永遠に続くでしょう。
「世界中のあらゆる知識・情報が、ウェブに置き換えられている」「ブログの普及により、それが加速されている」ということをご理解頂いたと思います。
もう一つ、「ウェブトラフィックのロングテール化」を証明する事実があります。それは、「検索キーワードのロングテール化」です。
今年6月に13の主要検索エンジンで検索された、上位1000キーワードを分析すると、上位10キーワードが占める割合は約8%。上位100キーワードが占める割合は約34%です。
つまり、Webを作る方も、Webを検索する方も、ともにロングテールになっている、すなわち「ウェブトラフィック」がどんどんロングテール化しているのです。
インターネット上の商品販売は、「パレートの法則=80対20の法則」に反して主力商品よりニッチ商品の売れ行きが全体に占める割合が多くなりました。業界で言われる「ロングテール理論」です。
近い将来、インターネット広告にも同じ現象が起こると思います。大手広告代理店もインターネット広告代理店も、現在は主要検索サイトの一番トラフィックが集中している場所や、オーバーチャーや、アドワーズ等の検索連動広告も一番売れ易いキーワードを、集中的に販売しています。これは、単価が高い=売上が上がるので、どうしてもそういう傾向になるのでしょう。
今後は、ロングテール全体をカバーする広告商品が、インターネット広告業界にとって非常に重要になってくると思います。
そのキーは「コンテンツ連動広告」になるでしょう。