1995年のインターネット事業開始から20周年を迎える本年、このように新しい年を迎えられましたのも、お客様、株主様、お取引先様のご支援、お力添えをいただいたおかげと心から感謝し、御礼申しあげます。
昨年は、皆様からのご支援を背景に、GMOクリックホールディングス(東証JASDAQ 7177)が上場、10月にはGMOメディア(東証マザーズ 6180)が新規上場を果たしました。また、お陰さまで昨年度は、過去最高業績を更新し、売上高1200億円、新規契約が年間60万件超の企業グループに成長しております。
インターネットインフラ事業の国内シェアは、ドメイン登録が90.2%、クラウド・ホスティングは54.1%と、いずれもNo.1の顧客基盤を拡大しています。また海外展開ブランド “Z.com”で、アジア各国へ向けたインターネットインフラ事業をスタートしました。
GMOペイメントゲートウェイ(東証一部 3769)を中心とするネット決済は、EC市場の市場成長率を上回るペースで年間流通額が増加し、決済導入店舗数は5.9万店超となりました。
EC支援事業では、GMOペパボ(JASDAQ 3633)の”カラーミーショップ”、GMOメイクショップの“MakeShop”共に順調に契約件数を伸ばし、総数8.5万店を超えております。また成長著しい個人向けハンドメイドマーケット市場において、GMOペパボは、”minne”に積極投資を行い、さらなる飛躍を目指しています。
セキュリティ事業では、GMOグローバルサインのSSL証明書は国内トップシェアの6.1万枚、海外でも順調にシェアを伸ばすとともに、本年度はマイナンバーの本人確認サービスなど新たな事業領域での展開を予定しております。
インターネット証券事業では、GMOクリック証券がFX取引高で3年連続世界1位となり、自社開発の高い技術力・運営ノウハウを武器にイギリス・香港でも事業を開始しております。
インターネット広告・メディア事業では、広告代理事業の商流の変化に合わせ、GMOアドパートナーズ(JASDAQ 4784)やGMO TECH(東証マザーズ 6026)を中心に新たなアドテク商材・自社商品開発に取り組んでおります。
Gゲーを中心とするモバイルエンターテイメント事業は、スマホゲームタイトル「チェインヒーローズ」をはじめ、完全内製タイトルがユーザー数を伸ばしています。
また昨年度は金融・決済の領域で大手金融機関とFintechの取り組みを発表いたしました。ネット銀行に関してはあおぞら銀行様とGMOインターネット、決済の分野に関しては、三井住友銀行様とGMOペイメントゲートウェイ、そしてFX・証券の分野においては、大和証券グループ様とGMOクリック証券が、それぞれ事業展開の検討と準備を開始しております。各取り組みの新たな発表をご期待いただきたく存じます。
本年度も、上場企業9社を中心とするグループ87社、約4,500名が一丸となり、新たなインターネットの文化・産業とお客様の笑顔と感動を創造し、社会と人々に貢献するべく、全力で邁進いたします。何卒ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。皆様に益々のご繁栄とご多幸がありますよう心よりお祈り申しあげます。
平成二十八年一月一日
代表取締役会長兼社長
グループ代表 熊谷 正寿