本日、17時より六本木のグランドハイアット東京にて、2006年度の通期決算説明会を開催しました。
100名以上のアナリスト、機関投資家の皆様にご参加を頂きました。皆様、ご多忙のところ有難うございました。
IR会場の空きが無く、IRには不向きな六本木で行いました。いつもより参加者の方も多く、関心度の高さをうかがわせました。
本説明会の結論と要約になります。
2006年度の売上高は、508億円と業績見通しの510億円にほぼ着地しました。営業利益、経常利益は42.7億円、39.9億円と業績予想を2~3億円上回って着地しました。当期純利益は、当期損失が120億円になりました。これは、利息返還損失引当金を82億円、減損損失を47億円特別損失として計上したことが主な要因です。利息返還損失引当金については、昨年12月の予想通りの計上となりましたが、減損については約10億円ほど予定より増加いたしました。
(「引当て」とは、会計用語です。将来発生する可能性のある費用を、前もって計上することを言います。今回は、約3年先まで発生する可能性がある「利息返還請求」を会計士協会の指針に従い一括で計上しました。よく誤解されるのですが、昨年度に100億円近い「現金の支出」があった訳でありません。)
ネットインフラ事業の06年度売上高は、168億円となり前年同期比5.0%の増収。営業利益は、26.9億円となり前年同期比5.5%増益で着実に成長しました。5大商材とも更にマーケットシェアを拡大し、日本でナンバーワンのウェブソリューションを提供するグループになりました。
ネットメディア事業の06年度売上高は、122億円となり前年比2.4%の増収、営業利益は5.3億円となり前年の△2.2億円から大きく利益回復をしました。オーバーチュア社との提携により、2、220万人のマネタイズに成功しました。昨年9月に同社と提携後、わずか5ヶ月間で今月の売上高は約2億円になり、今後の成長に期待が持てます。
ネット金融事業の中で、ローン・クレジット事業は、10月13日に出た公認会計士協会の指針を受け、利息返還損失引当金101億円(3年強分)を計上、減損約46億円を計上し、バランスシートの健全化を図りました。また、リーマン・ブラザーズ証券とのJVを設立し、フィービジネスへの足がかりをつくりました。ローン・ポートフォリオの見直しを図り、個人向け無担保ローン債権の縮小を計ります。
本年の業績予想ですが、売上高600億円、営業利益70億円、経常利益63億円を予想しています。ネットインフラ事業、ネットメディア事業が引続き成長基調です。ネット金融事業は利息返還損失引当金計上後は成長基調を見込んでおります。リーマン・ブラザーズ証券とスタート予定のJVからの利益は、この予想には含んでおりません。昨年度は、想定外とは言え、多くの株主様にご迷惑をおかけしました。本年度は、利息返還の請求が予想の範囲内で推移することを前提とすれば、保守的な予想になっていると思います。
グループの規模も大きくなったので、財務関連のスタッフもIRスタッフも徹夜続きの決算でした。本当にご苦労様でした。
帰りに、Y専務、N常務、A取締役、そしてアシスタント達と一緒に、近くの「なか卯」で打ち上げをやりました。1万円札を券売機に入れ、「さぁ、みんな!好きな物を頼んで良いよ」と言ったら、みんな苦笑いをしてました。僕は、「釜たまうどんと牛丼セット」を食べました。美味かったです。予想も保守的ですが、今夜の食事も保守的です(笑)
本日お配りした、決算説明会資料および補足資料は、こちらです。
平成18年12月期第4四半期決算(決算短信 連結・単体)は、こちらです。
本日の説明会のビデオはこちらです。